~本拠地・エントランス~ |
ホツバ |
(驚)
ああ、兄さん兄さん!
またアトリの兄さんが
来てやすよ! |
シグ |
(驚)
アトリが? |
ホツバ |
(通常)
へい。
どうも急ぎみてえなんで、
トビラんとこに来てもらえやすか? |
シグ |
(通常)
ああ、わかった。
行くよ。 |
ホツバ |
(通常)
じゃ、伝えやしたからね! |
~本拠地・トビラのある場所~ |
アトリ |
(笑顔)
あ、シグ!
久しぶりだね! |
シグ |
(笑顔)
よお!
おまえの世界、見たぞ! |
アトリ |
(通常)
えっ?
ど、どうやって!?
確か、君は別の世界には… |
シグ |
(通常)
いや、なんか
百万世界の狭間とかって
ヘンなとこから… |
アトリ |
(困)
??? |
シグ |
(苦笑)
ま、まあいいや。
それより、なんか用事なんだろ? |
アトリ |
(通常)
ああ、そうだ!
一なる王のことなんだけど…
前に来た時、ぼくの世界に
別の世界の一部が現れたって話は
したよね。
あの後も、同じことが
何度か起こったんだ。
(考)
で、それは全部、一なる王との戦いに
負けた世界の断片らしい。 |
シグ |
(真剣)
ああ、その話はオレも聞いた。
たぶん、星を宿す者が
みんないなくなった世界は
終わっちまうって。 |
アトリ |
(笑顔)
そっか、そこまで知ってるんだ。
さすがだね。 |
シグ |
(苦笑)
いや、たまたまな。 |
アトリ |
(考)
ぼくが探していたあの人も
一なる王に負けてしまったから… |
シグ |
(真剣)
その世界の一部が
この世界に来たんだ。
輝ける遺志の書と一緒に。 |
アトリ |
(通常)
彼の世界だけじゃない。
クーガの世界だってそうだし… |
シグ |
(真剣)
本の数だけ
同じことが起きてるわけだろ。 |
アトリ |
(通常)
そう。
そして、この世界やぼくの世界にも
いずれ一なる王が現れる。
ぼくたちが負ければ
たぶんぼくたちの世界も
同じことになるんだろう。
…これって
どういうことだと思う? |
シグ |
(考)
どうって… |
アトリ |
(通常)
いま、百万世界がすごい勢いで
減ってるんだよ。 |
シグ |
(驚愕)
そ、そうか!
そういうことになるのか! |
アトリ |
(通常)
このままどんどん減って行けば
最後は…
たったひとつの世界だけが残る。 |
シグ |
(驚愕)
な…! |
アトリ |
(通常)
それが一なる王の世界、って
ことなのかもね。 |
シグ |
(怒)
くそっ! 冗談じゃねえ!
そんなことになってたまるか!
止めなきゃ!! |
アトリ |
(通常)
今日、来たのは
そのことなんだ。 |
シグ |
(驚)
え? |
アトリ |
(通常)
とにかく、一なる王は
ものすごい力を持ってる。
クーガも、あの人も勝てなかった。
彼等だけじゃない。
ぼくはトビラを使っていろんな世界に
行ってみたけど…
(考)
一なる王に勝った世界は
ひとつもないんだ。 |
シグ |
(怒)
だからどうした!?
オレたちは勝てるかもしれねえだろ!! |
アトリ |
(笑顔)
シグなら
そう言うと思ったけどね。
(通常)
ただ、普通の戦い方じゃ
ダメなんじゃないかとは思う。
(考)
それでね…
ある世界で聞いたんだけど…
星の力をひとつに集めてぶつければ
一なる王を倒せるんじゃないか、って。 |
シグ |
(真剣)
星の力って…
オレたちが使ってる
星の印のことか? |
アトリ |
(考)
そうじゃないよ。
ぼくたちに宿っている星そのものを
力に変えて集めるんだ。
星たちの命を束ねて
ぶつけるって言っても
いいかもしれない。 |
シグ |
(驚愕)
星の命って…
おまえ、そんなことしたら!! |
アトリ |
(考)
うん。
たぶん、星を宿す者は
ひとりを残してみんな死んでしまう。 |
シグ |
(怒)
ば、バカ言うなっ!!
そんなことできるかっ!! |
アトリ |
(通常)
でも…
他に方法がないとしたら? |
シグ |
(真剣)
選択肢
①それでもやらねえ!
②いいや、他に方法はあるはずだ! |
|
①を選択した場合 |
アトリ |
(考)
そっか…
ぼくも…
そう言い切れればいいんだけど。 |
シグ |
(真剣)
アトリ…? |
アトリ |
(通常)
とにかく、さっきの方法のことは
おぼえておいて。 |
|
②を選択した場合 |
シグ |
(真剣)
だいたい、一なる王が来ねえように
しちまえばいいわけだろ。 |
アトリ |
(通常)
どうやって? |
シグ |
(真剣)
それはまだわかんねえ。
真正なる一書ってヤツがありゃ
なんとかなるかも、ってだけだ。
けど、仲間全部の命で一なる王と
刺し違えるなんて考えるよりゃ
こっちを試すのが先だろ! |
アトリ |
(笑顔)
うん…そうだね。
(通常)
でも、さっきの方法のことも
おぼえておいて。 |
|
(選択で変わるのはここまで) |
シグ |
(真剣)
やらねえけどな。 |
アトリ |
(笑顔)
それでいいから。
(通常)
じゃあ、ぼくはそろそろ戻るよ。
他に方法がないかどうか、
もっと調べてみるつもりだ。
君たちも何かわかったら
教えてほしい。 |
シグ |
(笑顔)
ああ。
わざわざ来てくれてありがとな! |
アトリ |
(笑顔)
いいんだ。
君と話すと
元気になれる気がするから。
それじゃ、また! |
|
(アトリがトビラから帰っていく) |
ホツバ |
(真剣)
あの…兄さん? |
シグ |
(驚)
ん? |
ホツバ |
(真剣)
あっしも別の世界に行って
聞き込んで来やすよ。
一なる王が来ねえようにするか、
来ちまってもやっつける方法が
ねえかどうか。 |
シグ |
(真剣)
そりゃありがてえけど…
いいのか? |
ホツバ |
(通常)
へい、あっしは戦うよりゃ
こういうのの方が得意でやすからね。
んじゃ、よその世界をいくつか
回って来やすんで!
あんまし期待しねえで待ってて下せえ! |
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