~樹海の集落・通り~ |
スクライブの男 |
この樹海の集落には
外から人間が入り込まぬよう
結界が張られている。
その内側に現れるとは
想定外だった。 |
スクライブの男
(ループ) |
ラオ・クアン様が迎えたのでなければ
すぐにでも退去願うのだが。 |
スクライブ
(ハウ・シー)
(ループ) |
(怒)
近寄るな!
おまえたちと話すことなどない! |
スクライブの老女 |
スクライブは体力において
人間にやや劣るが、代わりに
記憶力や洞察力に優れる。
ゆえに、書との相性が良いとも
されておるが…
一方で人間を粗暴で野蛮な種族と
見下す同胞も少なくない。 |
スクライブの老女
(ループ) |
やはり人間、察しが悪い。
見下されたくなければ
話しかけるなと言っておるのだ。 |
スクライブの老人 |
人間はスクライブに災いをもたらす。
近づかないでもらおうか。
同族でも人間に同化しておれば
人間と同じだ。 |
スクライブの老人
(ループ) |
掟を破り出て行った者が
人間と共に戻って来るなど…
あってはならんことだ。 |
スクライブの男
(コウ・ロー) |
(困)
あ…
や、やあ、リウ・シエン。
おかえり… |
リウ |
(驚)
あれ?
あんた、イヤがらねーんだ? |
スクライブの男
(コウ・ロー) |
(困)
あ、ああ。
久しぶりに帰って来た同胞に
冷たくするのもどうかと思って…
し、しかし、他のみんなが
外を嫌うのもわかるんだ。
ひどい奴等だと思わないでほしい。 |
スクライブの男
(コウ・ロー)
(ループ) |
(困)
ほ、他のみんなは
ひどいことを言うかもしれないが
あまり気にしないでほしい… |
~樹海の集落・民家~ |
スクライブの女
(ループ) |
ひっ…
こ、来ないで… |
~樹海の集落・空き家~ |
リウ |
(通常)
スクライブってのは
書の秘密を守る一族って
言われててさ。
なんでなのか知らねーけど、昔っから
書のことにめちゃくちゃ詳しくて、
その知識を代々受け継いでるんだ。 |
シグ |
(驚)
へえ… |
リウ |
(通常)
12歳になったら
一人前のスクライブとみなされて
書のことを教えられる。
イレズミもその時に入れるんだ。
(笑顔)
オレはその前に
逃げ出したけどね。 |
シグ |
(通常)
なんで逃げたんだ? |
リウ |
(真剣)
書の秘密を守る一族、って
言っただろ。
スクライブは自分たちの知識が
世の中に広まって悪用されねーように
こんな森の中に閉じこもってる。
(困)
オレはそれがイヤだったし
それを当たり前だと思ってる
まわりの連中もイヤだった。
(複雑)
森の外が見たかったんだ! |
クロデキルド |
(通常)
そうか…イレズミがあっては
外で普通の人間に混じって暮らすのは
難しくなる。
スクライブのことを知らなくても
あのイレズミを奇異の目で
見る者は少なくないだろうからな。
それで先に飛び出したのか。 |
リウ |
(笑顔)
そーゆーこと。
(通常)
それからフラフラ流れてくうちに
シトロ村のラジム村長に拾われて
シグたちに出会って。
ああ、ここで暮らすのって
いいなーって思ってたんだけど…
(笑顔)
なあ、おぼえてる?
オレたちが1冊目の書を
見つけた時のこと。 |
シグ |
(通常)
選択肢
①もちろん。
②何かあったっけ? |
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①を選択した場合 |
シグ |
(ニヤリ)
おまえ、本に触って
オレたちと同じ幻を見てたのに
知らねえフリしてたんだよな。 |
リウ |
(笑顔)
そうそう。 |
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②を選択した場合 |
リウ |
(笑顔)
なんだ、忘れてんのかよ。
(通常)
オレも書に触った時に
おまえらとおんなじ幻が
ちゃんと見えてた。
(笑顔)
って言うより、あれが書だって
最初っから
わかってたんだけど… |
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(選択で変わるのはここまで) |
リウ |
(通常)
スクライブから逃げて来たのに
また書に関わるのがイヤでさ。
つい知らねーフリしちゃった。 |
シグ |
(驚)
はー…
そうだったのか! |
リウ |
(笑顔)
なのに、あれよあれよって間に
首までどっぷり書につかっちゃって
まいったよ。
書の話が出るたびに、
白状しちゃおうって
思ったんだけどさ。
(真剣)
オレは書の秘密を守るスクライブだ!
でも秘密を教えられる前に
家出したからなんにも知らない!
(笑顔)
…なーんて、カッコ悪いだろ?
だから言いそびれちゃって。 |
シグ |
(苦笑)
そっか?
リウらしいと思うけど。 |
リウ |
(笑顔)
ひっでーなあ!
(真剣)
けど、たまに思ってたんだ。
逃げ出さねーでちゃんと書のこと
勉強しとけば良かった、って。
そしたらもっと
シグの役に
立てたかも、って。 |
シグ |
(笑顔)
バーカ。
それじゃオレはおまえに
会えなかったかもしれねえだろ。 |
リウ |
(驚)
シグ…? |
クロデキルド |
(笑顔)
書の知識なら今からでも
教えてもらえばいい。
それよりもシトロ村でリウ殿に
出会えたことの方が
何倍も良かったということだろう。 |
リウ |
(笑顔)
…は、恥ずかしいから
カンベンしてくれよ…
(真剣)
…そうだな。
ロクでもねー偶然だけど
ここに戻って来たんだ。
書のこと、長老に聞けるだけ
聞かねーとな。 |
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