~サルサビル・王宮の奥~ |
シャムス |
(笑顔)
ああ、これは
シグさん。 |
シグ |
(驚愕)
あ…!! |
マスルール |
(通常)
マナリルも一緒か。
よう来たのう。 |
マナリル |
(驚)
お、お兄様… |
ファルタ |
(通常)
どうしました?
そんなところに立っていないで… |
マナリル |
(泣)
お兄様ああああ!! |
シャムス |
(通常)
マ、マナリル!? |
マナリル |
(泣)
お兄様っ!!
お兄様、お兄様あ…
うあああああああああああ… |
マスルール |
(困)
お、おお? |
ファルタ |
(通常)
まあまあ… |
シグ |
(真剣)
……… |
シャムス |
(笑顔)
どうしたんだい?
急に… |
マナリル |
(困)
お兄様…
お、お父様や、お母様たちが… |
シャムス |
(真剣)
父上や母上…?
マナリル、本当に
どうしてしまったんだい?
父上も母上も
ぼくたちがまだ小さいころに
亡くなったじゃないか。 |
マナリル |
(驚)
え…!? |
アスアド |
(驚)
な、なんと… |
ムバル |
(驚)
こうなっているだろうと
予想はしていましたが…
あまりに…むごい… |
シャムス |
(真剣)
ど、どうもマナリルだけでなく
皆さん様子が
普通でないように見えますが…
何かあったのですか? |
シグ |
(真剣)
選択肢
①いや…なんでもねえ。
②ホントになんにもおぼえてねえのか? |
|
①を選択した場合 |
シャムス |
(真剣)
そうですか…? |
マナリル |
(困)
は、はい…
ごめんなさい、お兄様。
おかしなことを言ってしまって。
(笑顔)
本当になんでもありませんから
お気になさらないで下さい。 |
|
②を選択した場合 |
シャムス |
(真剣)
は…? |
ムバル |
(困)
シグさん…
記憶がないのは
シャムス様の責任ではありません。 |
シグ |
(真剣)
わ、わかってる!
けどよ… |
マナリル |
(困)
ご、ごめんなさい、お兄様。
(笑顔)
なんでもありませんから
お気になさらないで下さい。 |
|
(選択で変わるのはここまで) |
シャムス |
(真剣)
そう…?
なら、いいんだけど… |
ファルタ |
(通常)
あの…それで皆さん、
今日はどのような御用向きで? |
シグ |
(苦笑)
え?
あ、ああ、その… |
シャムス |
(笑顔)
ぼくとしては、
ちょうどいいところに来てくれたと
思っているんですよ。
ぼくもレーツェルハフト城に
移るメドが立ちましたから。 |
シグ |
(驚)
へ…? |
マナリル |
(驚)
お兄様が? |
シャムス |
(通常)
ええ。
ひとつの道の協会に対抗する上で
我が国もフィルヴェーク団との協力を
もっと強化しなければなりません。
今まではぼくの名代として
マナリルに行ってもらっていましたが
やはりぼくも行くべきだと思いまして。 |
マスルール |
(困)
正直なところ、
わしは国王が国を空けるのは
どうかと思うんじゃが… |
ファルタ |
(通常)
あなた、そのお話はもう
すんだはずでしょう。 |
シャムス |
(通常)
アストラシア王国も、ポーパス族も
フューリーロアも、元首に当たる人物が
フィルヴェーク団に参加しています。
サルサビルもそれにならうと
いうわけではありませんが、
協会はそれだけ大きな脅威ですから。
(笑顔)
個人的にも、マナリルや
シグさんのいる城に
移るのは楽しみなんですよ。 |
マナリル |
(驚)
お兄様… |
シグ |
(驚)
はあ… |
ムバル |
(真剣)
な、なんとまあ… |
アスアド |
(通常)
そんなことに
なっているのですか… |
シャムス |
(真剣)
あの…ご迷惑でしょうか? |
シグ |
(笑顔)
い、いや、そんなことはねえ!
歓迎するよ! |
シャムス |
(笑顔)
良かった。
(通常)
それでは、申しわけありませんが
準備にもう少しかかりますから
今日はこの街に泊まって下さい。
明日には皆さんと一緒に
レーツェルハフト城へ
行けると思います。 |
シグ |
(困)
あ、ああ…わかった。
そうする。 |
シャムス
(ループ) |
(通常)
明日には準備ができますから
一緒に行きましょう。
今日はこの街の宿に泊まって下さい。 |
タージ
(ループ) |
(通常)
陛下は明日、発たれるご予定です。
それまでお待ち下さい。 |
~サルサビル・王宮を出て~ |
アスアド |
(悩)
ふう…
シャムス殿下がご健在だったのは
良かったが… |
ムバル |
(困)
帝国もご両親もお忘れになって
ああして普通に笑っておられるのを
見ると…
私のような研究バカでさえ
胸をかきむしられるようですよ… |
アスアド |
(悩)
マスルール様とファルタ様も
ご息女のクレイア様はずっと前に
亡くなったと思っておられる… |
ムバル |
(困)
街の人々の中にも…
家族や友人が消えてしまったのに
おぼえていない人が
たくさんいるんでしょうね… |
マナリル |
(困)
こ、こんな…
こんなの…
ひどすぎます… |
ムバル |
(困)
でも…シャムス殿下も
マスルール様もファルタ様も
悲しんではおられなかった。
忘れてしまうことは
救いでさえあるのかも
しれませんよ。 |
シグ |
(真剣)
選択肢
①そう…かもしれない。
②そんなわけあるか! |
|
①を選択した場合 |
マナリル |
(困)
シグさん… |
|
②を選択した場合 |
シグ |
(怒)
親兄弟も友達も忘れちまって!
でも悲しくねえから救われたなんて!
そんなバカな話があってたまるかよっ!! |
ムバル |
(困)
ええ…私もそう思います。
けれど、皆がそんなに
強いわけではありません。
私だって、フィルヴェーク団に
加わる前だったら
果たしてどうだったことか。 |
|
(選択で変わるのはここまで) |
ムバル |
(困)
私は思うんです。
こんな途方もない悲劇に
打ちのめされてしまった人々が…
ひとつの道のような考え方に
救いを求めてしまうのではないかと。 |
シグ |
(真剣)
……… |
ムバル |
(通常)
…すみません。
つまらないことを言いました。
忘れて下さい。 |
アスアド |
(通常)
…とりあえず、
シャムス様のお言葉どおり
今夜はここに泊まって待ちましょう。 |
シグ |
(真剣)
あ、ああ…
そう…すっか。 |
|
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